バンガロール備忘・見聞録

バンガロールについてのなんやかんやと好きなことについての話

最近見たエンタメに関する雑記シリーズ1

はじまりましたシリーズもの、5秒前に思いつきました。

大学生の頃、社会人になりたての頃は狂ったように映画を見ていましたが、最近は集中力が持たず、でも配信が主流になったおかげでインドで暮らしてても大量のエンタメに触れられる!!ありがたや。そんなわけで、最近見たエンタメの感想みたいなものをだらだらと書いていきます。


1.オッペンハイマー(バンガロールの映画館にて)

<予告>

Oppenheimer | New Trailer - YouTube

英語(字幕・オーディオ)・3時間・大好きなクリストファーノーラン。
原爆を作った人間の話だったが、第2次世界大戦当時のアメリカの政治情勢・世論、ユダヤ人であるオッペンハイマーの生い立ち、そして物理と化学を事前にある程度知っていないと、ついていくのしんどかったです。

映画好きの知人は1度見て、その後復習して2度見ておもしろかったと言っておりました。(その映画愛・情熱、リスペクト)

大義のために作った原爆だけど、現実のところ冷戦は始まり核爆弾は増産され共産党が台頭しベトナム戦争やら朝鮮半島は分裂するやら各種内戦が続いたわけで、原爆が解決したのは一体なんだったのだろうと思う。日本では原爆の話ということもあり、上映未定というのもやや納得する内容だった。(当時のアメリカから見て日本という国の存在がどのような立ち位置だったのか。それが今の日本人的にはまああまり気持ちの良い話ではないだろう、今と大差ないような気もするけど)

映画にまつわるインタビューを今回全くチェックしていないので、ノーランはなぜオッペンハイマーを映画にしたかったんだろうな、というのが見終わった後の素朴な感想。爆発させまくりたかったのかなあ。。

全くの余談ですが、インドは性的描写がNGなので、不可解な隠しがありそれが記事にもなっていました。フローレンスピューちゃんのヌードシーンがあったそうですがインドでは一ミリもヌードしてなかった。。ちなみにタバコの描写があると、右下に”タバコは年間〇〇人殺している”という注釈がつくため、例えばNETFLIXなんかでも、ワンハリ(Once upon a time in Hollywood)終始注釈がついていて、まじでうっとうしい。

ノーラン好きとしては、ノーランの意味不明時間空間カオス状態があまりなかったので、やや物足りない気がしました。個人的には「バットマンシリーズ」、「TENET」がノーランではおすすめです。

 
2.LIGHTHOUSE -NETFLIX(星野源X若林正恭対談)

<予告>

「LIGHTHOUSE」予告編 - Netflix - YouTube

 

星野源はすごいなあ。全編見終わったあとの感想。暗い青年時代、売れない若手時代、くも膜下出血で死にかける、からの紅白出場、ドーム公演、ガッキーと結婚!!!(そんな単純なわけないが)

若林との対談でも、なんとなくだが若林の悩みを星野源が解決に導いている感じが終始あった。人生何週目だろうか。

この人を知ったのはクドカン脚本の映画「69sixtynine」でとんでもない役だった。「タイガーアンドドラゴン」でもとんでもない端役だった。まずどっちの役も坊主だし。下積み時代が長く、努力の甲斐あって成功!っていうのは芸能人にとってはよくある話なのかもしれないけど、星野源は努力してました感、悲壮感があまりない感じがしていて、ごく自然に成功を手にしているような気が勝手にする。7年くらい前?に一度個人的に星野源ブームが来ていて(映画「地獄でなぜ悪い」あたり)、そのときに比べて、最近出た音楽を聴きなおすと、音楽の幅広くなったなー、明るくなったなー、やっぱガッキー奥さんてすごいなーなんてあほみたいな感想しか出てこない。けど元からもっている悩みみたいなものをずっと持ち続けて考え続けてそれを放り出さずきちんと音楽や作品に昇華しているところがやはりアーティストなんだなと思った。

星野源の役者の仕事が結構好きで、最近で言えば「MIU404」、抑えの演技は星野源には勿体無いと思いつつ、作品そのものがやはりよかった。(脚本野木さんだし。)抑えてない演技が星野源はやはり最高である。前述の2作品と、「箱入り息子の恋」「地獄でなぜ悪い」このあたりは作品もいかれてるけど、星野源もやっぱいかれてて最高です。あ、「罪の声」も抑えの芝居が多い中で、狂いそうになってる瞬間まじでよかった。(これも脚本野木さん)

若林はまあ若林って感じかな、、自分の悩みを言語化できるって、難しいし恥ずかしい。あと自意識がやっぱり強すぎて、胃もたれする。(ごめん)

星野源の最近の楽曲も聴いてみましたが、個人的には「COMEDY」が歌詞も音も好き。 

私も10代20代前半は割と暗黒だったので、彼らの闇みたいなものは濃さは違えどとても共感できるし、今となってはまた違うベクトルで悩んだり悩まなかったり、ちょっとした答え合わせをしている感じもまた楽しかった。(クリエイティブを仕事にしている悩みについてはもちろん共感できていない)

 

3.初恋、ざらり

<予告>

【予告】ドラマ24 初恋、ざらり 第1話 - YouTube

まだ放送中だけど、書いちゃう。

「軽度」の知的障害を持つ女性が恋をする話。きゅんする。そして苦しい。普通になりたいけどなれない女の子。必要とされたくてがんばるけどできない。

自分のことを知ってくれたうえで、がんばらなくていいよって言ってくれる好きな人がいるのに、それを喜べない。

これまで生きてきた中で、自分を肯定するタイミングをひたすら奪われつづけてきたんだろうなと思う。

そういう人って日本だとめちゃくちゃ多いと思う。若いとか女の子ってだけでちやほやされるけど、そのちやほやされてる理由が、若い女だからっていうのもなんとなく本人は気づいてるし、空気は読めるから余計つらい。

まじでただのあほだったら周りなんか気にせず生きていけるけど、そういうわけにもいかなくて、自分が「普通」じゃないことを、認識しているし、それは良くないことだから隠したい、でも隠し切れない。

ありさちゃんの生きづらさ、表現力がとてつもなく素晴らしいです。あと同僚の女性陣最高です。

岡村さんを風間君がやっているとかっこよすぎる。風間君に君はそのままで大丈夫。とか言われたいわ。だが残念ながら個人的に頭ポンポンは好きじゃありません。。(個人的すぎる)

どんな結末を迎えるのでしょう、少なくともドラマの中では。。。