インドは巨大な国だし、トータルで4年近く住んでいるけども、まだ足を踏み入れていない地はめちゃくちゃある。知らないことのほうが多いに決まっているし住んでいないところの魅力を知らないのは百も承知なんだけども、インドに住むならば絶対バンガロールという理由を書きたいと思います。隣の芝生は青いという言葉通り、インドと日本を比べたら・・インドとタイを比べたら・・インド国内の他の都市と比べたら・・
バンガロールの良さをアピールする際に、日本やタイなどといった他国を眼中に入れてはいけない。そんな国存在しない。インドしか存在しない。それくらいの規模間の比較です。
<インド国内の都市において住みよさNO.1の理由>
その1.気候
圧倒的。これは日本やタイと比べても圧倒的に良い。ちゅうか8割これです。
年中半袖1枚でさわやか。雨季(7月ごろ)と乾季(12月1月)は朝晩少し冷えるから出かけるときは薄い羽織物1枚。湿度も低い。
強いていうなら思ってたより寒い。エアコン寒い。肩出してうぇーいみたいなのも身体冷えるから意外にできない。(インドの人は多分体温高いからかミニスカうぇいな人も多い)冬服がいらないのでクローゼットがすっきり。
その2.空気がきれい
これはほかの都市(デリーやムンバイ)が乾季になるとドイヒーなので、これを知っているとバンガロールはだいぶきれい。年中青空しっかり見えるし、空気清浄機必須でもないし、なんなら外に洗濯物も干せる。(タワマン住んでる人は部屋干しが多いです)ただし埃がたまるのは尋常じゃないスピードです。室内でも窓開けてないのにテーブルはすぐに埃かぶる。見えてないから良しということであまり気にしていない。
その3.基本的な肉が全部食える。
一般常識として、インドはヒンドゥー教徒が8割おり、牛が神聖という扱いなので、牛肉は食べない人が多い。そして豚肉も好んで食べない。ヒンドゥー教徒でノンベジタリアンだとチキンかマトンが主流。ヒンドゥー教徒に次いで多いイスラム教徒は、牛肉は食べるが豚肉は食べない。これがザ・インドの常識って感じ。
そうと思いきや、バンガロールはどちらも割と簡単に食べることができる。ステーキ屋さんが何件もあって堂々と牛肉が焼かれているし、チベット料理や韓国料理屋さんでは豚肉料理がある。さらに言うと魚もチェンナイやらマンガロールやらの近隣の海で獲られた魚料理があるので困らない。
日本では自炊に使うのは鶏か豚ばっかりだったし、あー牛肉食べたい!と思うほど肉好きではなかったので、わざわざステーキ屋に行ってステーキを食べることは私の人生でほぼ皆無でしたが、バンガロールでは会食や飲み会の選択肢として存在しており(日本より全体的な選択肢が少ないのは言うまでもないが!!)、食べるとうまい。ミディアムレアとかインドで大丈夫なの?と最初のうちは不安があったものの、レアのがやっぱうまい。肉の味がしてうまい、っていう感想が果たして正しいのかわかりませんが、うまい。
バンガロールは南インドの各地方出身から来た人が多いですが、ケーララ出身の人はヒンドゥー教徒でも牛肉を食べる文化があったりしていて、一概に牛はNG、神!ということではないことを最近知り、改めてインドという国の大きさ・奥深さを知ります。(*ケーララ州はほかの地域と異なる点がいろいろあり、個人的関心として調査を深めていきたいところです。またケーララ特集します)
その4.酒が飲める。クラフトビールが飲める。ワイナリーがある。
10年以上前に留学していた地方都市では、女性が酒屋で酒を買うことができないといったことがあり、バンガロールでも多少身構えていたものの、予想と反して酒屋が多い。そこらじゅうで酒が売られている。バーも飲み屋も多い。最高。酒屋で酒買っても別になんだこいつみたいな目で見られないし、ひとりで飲みに行くハードルも高くない。日本でいう角打ちはさすがに行ったことないけど行ってみたい!!!(*インドの角打は柵越しに酒を注文、椅子もテーブルもないガランドウなスペースでの立ち飲み。外からしか見たことないけど薄暗ーいところでおっさんたちがぼそぼそしゃべりながら飲んでる。インド人でも女性がいるのは見たことない)
そしてそこらじゅうにクラフトビールの醸造所兼レストランがある。IPAといったら日本でも流行ってますが、India Pale Aleの略ですよ!
醸造所があるレストランではその場で缶にビールを詰めて持ち帰れるところもあってめちゃくちゃおしゃれ。そして市販のビールも私は好きです。King fisherというブランドがインドの市販ビールでは一番メジャーで、日本でいうとアサヒのような立ち位置。(味も薄めでがぶ飲みできる)クラフトビールはアルコール度数が高めなので、ビールだと思って舐めてかかると潰れます!ゆっくり味わって飲むものです!
あまり知られていないが、インドはワインの産地でもあり、ここバンガロール郊外には3メーカー?もっとある?のワイナリーがあってちょっとした観光地的なポジションである。(ただし私はインドワインの良し悪し全然わかりません。いやワイン自体わからん)
日本でいうストロングゼロ・鬼殺し的な立ち位置の激安紙パックウイスキーなどもありますが、これもそのうち飲んでみたいとは思うものの常習的に飲むものではないかと思います。
他にも、他の都市に比べて家賃が安いとか犯罪が少なそうとか、人が優しいとかカレーがさっぱりしててそんなに辛くないとか、(すべてほぼ主観)はじめてインドに住む日本人にとっては割とハードルは高くないのかなと思います。(特に日本以外の海外滞在経験者はすんなり適応できるはず)
ないものを言い出すと無限ですが、あるものをしっかりありがたがると、だんだん欲が薄れてきてこれくらいでいいかという状態にもっていけます。またたまに行くタイや日本の天国感が半端ないです。
それが良いことなのか悪いことなのかは人それぞれですが、私としては割と居心地の良い街としてかれこれ日本の次に長い滞在国となってしまいましたとさ。
また良いところ思いついたら書きます。