バンガロール備忘・見聞録

バンガロールについてのなんやかんやと好きなことについての話

謎の体調不良との仁義なき戦いEP1

体調が芳しくない。

10月の一カ月間、体調が悪い→少し良くなる→調子に乗って飲酒する→悪化する、を繰り返しており、今月に入っても元気100%のうち60%くらいな感じです。

メンタルはいたって元気なのに体調が悪いせいで、遊びに行くのが怖い。そんなの嫌だ!

そんなわけで謎の体調不良との仁義なき戦い、ひいては健康体を取り戻そうと決意するに至ったのであります。インドでできる健康維持とは何なのだということを、自分の肉体を使って実践し、リアルタイムでここに記していこうというのが今回の内容です。EP1なので続きます。(多分)

体調不良者の基本情報

1.33歳女。

2.運動ほぼしない、酒好き、栄養足りてない、鼻炎持ち、体すぐ冷える。

3.デングとコロナは1回ずつ経験済み。(この話もまたしたいです)

体調不良の状況

1.鼻炎の悪化。夜鼻が詰まって眠れない。

2.眠れないための頭痛。ずっしりとして孫悟空が頭につけてる輪っかをつけられてるみたいな感じ。

3.寝る前に体温が上がったり謎のタイミングで体が熱くなり汗をかいたりしている。

4.食欲がない。痩せた。これまでの人生の中で、がんばって食べなきゃやばいという状況になったのははじめてです。なので、結構自分でも引いています。

5.仕事はできる。日中はまあ元気。朝晩に具合がだんだん悪くなってくる。帰宅するとぐったり、朝もぐったり。仕事はできてる(はず。)(キリッ)

体調不良の考えられる原因(薄いネット調べ)
1.酒の飲みすぎ

2.鼻炎の悪化。(蓄膿症、副鼻腔炎?)

3.栄養不足

4.自律神経がばくっている;交感神経と副交感神経の切り替わりがばぐっているのでは

このようにリストアップすると、30代の中年女が適当な生活を送っていれば、体調不良になって当然なんじゃないのかという結論に至りました。(自省)

また原因として挙げた4つの項目ですが、根本的な原因と相互関係ありと因果関係ありと諸々あげており、そのへんは全くまとまっておりません。

 

そんなわけで、考えられる原因をひとつずつぶっつぶしていこうと思います。

1.酒の飲みすぎについて
言うまでもなく酒を飲みすぎて元気いっぱい!そんなな人はいない。

週末は人と飲み、平日は家で飲み、ほぼ毎日飲酒状態。

飲酒により血液が収縮・膨張を促進させているわけで、2.鼻炎の悪化は当然の結果である。また、飲酒すると食欲減退し、食事が適当になるため、3.栄養不足にも起因している。

解決策;酒を飲まない。まずは飲み会だけにしておく!(飲むんかい)だが家では飲まない!とはいえ、具合が悪いからか飲む気も起きていないのが正直なところで、控酒もそんなに苦ではない。(控酒7日目にして)

 

本格的な仁義なき戦いはEP2から!!つづく

低用量ピルでQOLが爆上がりしたことについて

インドで働き生活をはじめてから、日本で生活していたら感じないストレスを感じたり、はたまた日本で感じていたストレスがなくなったり色々な違いがあります。

日本にいたときに私のストレスの多くを占めていた一つが、生理でした。

 

生理の(もはや)呪いについては後述しますが、低用量ピルが、そのストレスを消し去りました。
日本にいたときも興味はありましたが、病院に行かないと処方されない、毎月数千円飛ぶ、周りで使用している人の話を聞かないといった理由で、当時の私にはピルの使用はあまり現実的ではありませんでした。

インドだと、その辺の、そこら中にある薬局でだいたい購入できます。
低用量ピルを購入するにあたって、私が参考にしたブログ記事はこの2つです。

ハイパーゆで子さんのブログ(https://hyperyude.hatenablog.com/entry/2017/07/27/210658

りかザキさんのブログ(https://culture-shock.net/pill/

 

インドの方のブログに紹介されている「Triquilar」を私は使用しています。
私は特にこだわりはなく、最初に薬局で店員に聞いたらTriquilarが置いてあったので、それを使用しているだけです。Triquilarはだいたいどこの薬局にも置いてあるようです。

Triquilar。その辺の薬局で買える

そもそもなぜピル飲んでるのとという話ですが、避妊目的というよりかは生理をコントロールできる、生理にまつわるなんやかんやがなくなる、というのが一番の理由でした。

元々生理が重めだったのと、生理の周期に自分のメンタルとフィジカルを掌握されてる感じにとてつもなくうんざりしていました。

生理前ー食欲爆発、肌荒れ、イライラ、不眠
生理後ー食欲落ち着く、お肌つるつる、ハッピー。(ただし数日のみ)
排卵日前後ー落ち着かない、情緒不安定、やっぱりイライラ
生理中ー1日目は痛み止め飲まないと何もできない。体重い、あんまりひどいときはお腹痛すぎて吐いたりしてました(やば)。そして大好きな銭湯・サウナに行けない!

さらに、ちょっとしたストレスや環境変化があると周期通りに生理が来ないので、生理来ないやんという不安でさらにストレス増し増しといった、生理に振り回される人生でした。

 

これがピルを飲んですべて解決!!!

1.生理の周期によるメンタルとフィジカルの浮き沈みがなくなる。
・生理1日目がほんとに楽。出血量は多分半分くらい減りました。痛み止めいらない、貧血にならない。

・決まった日にピッタリくる

・1週間くらい出血してたのが3日くらいで終わる。

・生理前のイライラはなくなりましたが、気持ち排卵日前後はまだイライラしてる気がします。これは生理に関係あるのか今のところわかりません。(ただイライラしてるだけ?)

2.生理用品(ナプキン)の使用量が減った
インドの生理用品は日本に比べて質が悪く、かつ高い。のでできるだけ使っていません。日本からインドに来るときに、友人がプレゼントしてくれたのが布ナプキンで、これがまた万能です。ピルを飲み始めて全体の出血量が減ったので、生理終わりかけとか始まりかけは布ナプキンにして、一番多いときは、日本から持ってきた生理用品を使う。というサイクルで生理用品の使い分けをしています。これでインドの生理用品をたくさん買わずに済み、かつ節約にもなり一石何鳥?です。
友人がプレゼントしてくれたお店(https://www.made-in-earth.co.jp/

3.コスパ良し!
低用量ピル(Triquilar)は1ヶ月で160ルピーくらい。1日5ルピーくらい。安い。

4.肌荒れがなくなった
ピルを飲む前はそこまで気にしてませんでしたが、飲んでみて良かったなと思うことが、肌荒れがなくなったことです。

生理中問わず、ニキビができない。吹き出物ができない。ピルを飲む前は、生理前に大きいニキビが1つ爆誕し、ああ生理もうすぐ来るな、という合図になっていましたが、今はいつでもお肌つるっつるです。

5.副作用は?
副作用ないんか?と言われても、正直わかりません。ということはないんだと思う。

毎日同じ時間に飲むのはまあめんどくさいですけど、1日飲み忘れても次の日までに飲めばいいのでそこまで深刻に守ってません。(そもそも避妊目的ではないからそんなにきっちりしなくても良いでしょうと勝手に解釈している)

まとめ

参考にしたブログでも書いてありますが、月に1日、会社に行けなくなるくらい体調悪い日が絶対来るって割とおかしいと思ってましたが、それがなくなり本当にハッピーです。

友人の中には薬が合わない、飲んでみたら体調が悪くなったという話も聞くので、全ての生理に苦しむ女性にとって万能かと言われればそんなわけはありませんが、インドだと廉価で手軽に購入できる、また使用している女性も多いので、一度試してみることをお勧めします。

 

電子レンジ爆破事件

先日、電子レンジが奇妙な音と共に爆破したので、注意喚起も込めて事の顛末を記しておきます。

事件があったその日は、夕方まだ明るいうちに出先から自宅へ直帰をした日でした。
仕事がまだ残っていたので、会社のノートパソコンを開いて自宅で仕事をしようと思っていました。

私の自宅は5階建てのアパートメントになっていて、小さなエレベーターがついています。このエレベーターの電気がついていないと、ああ今停電しているな、と気づきつつ、自宅に戻る、というのが日常でした。

その日もエレベーターの電気がついていなかったので、停電かよー仕事まだ終わってないのにな、と少しテンションが下がったまま部屋へ。

帰宅すると、確かにWi-Fiが繋がっていない。けれども、パソコンを繋ぐと電気は通っている。換気扇も回っている。部屋の電気もつく。充電もできる。

 

Wi-Fiだけが繋がらない。

 

Wi-Fiがまず、壊れたのかと思いました。

契約がJIOなので、あーJIOに連絡しなきゃだめかなめんどくさいと思いつつ、スマホのデザリングで仕事をしてなんやかんやしていました。

 

いっそ電波も悪い。(それは元々でただの愚痴)

 

そうこうしているうちに、仕事を片付けて夜ご飯を食べようとしたところ、冷蔵庫の電源がついていない。

停電だったらすべての電気がつかないのに、Wi-Fiと冷蔵庫だけというのは初めてのことでした。

おかしいなと思いつつ、それでもお腹は空くので、残り物のパスタをレンジでチンしようとしたところ、まず最初の起動音がいつもより若干高めの音だったので、違和感を感じましたがそのまま温めをしていたら、1分後くらいに、

 

「ボンっキューーーン」

 

という宇宙的な音が出てその瞬間異臭、白煙が立ち込めておりました。実験に失敗した理科室状態、とにかく体に悪そうな異臭にまみれました。

火事になったらどうすることもできないので、すぐに電子レンジの電源を切り、コンセントを抜きました。

中のパスタは見た感じ無事でした。

なので食べました。(臭かったけど)

その後、立て続けに短時間の停電が起こり、さすがに怖くなり大家さんに連絡しました。

何時間かした後、冷蔵庫とWi-Fiは復旧し、何事もなくそれらは使えています。が、電子レンジは怖くてその日から使っていません。

だいぶ年季の入った代物なので買い替えろというメッセージと受け取っています。

 

大家さんに状況を報告したところ、

「Drive coil is burnt due to voltage issue. Will be replaced by today evening subject to availability」というコメントと共に送られてきた写真がこちらです。

ドライブコイルが燃えた状態

そして1週間たってもなお、エレベーターはまだ使用できない。


どうやら電圧が不安定になっていて、電圧の高い家電などはつかなかったんじゃないかという推論・結論です。

したがって、このときドライヤーを使っていたらどうなっていたのかしら、と思うとちょっとぞっとします。

そして冷蔵庫とWi-Fiが使えないときは電子レンジを使わないようにする。というのが今回の教訓です。

炊飯器をコンセントで繋いだままにして漏電で引火したという話も聞きますので、
電気関連はこまめにスイッチオフしたほうがいいのかもしれません。

 

レンジがないので自炊意欲が半減です。ディワリセールまで待てそうにありません。

ヒンディー語を学習することの有用性について

今回はバンガロールで話される言語についてだらだらと書きます。

 

バンガロールはコスモポリタン都市だなあとつくづく思っていて、それは言語に限らず、宗教や食文化、若者たちを見ていてそう思う。

カルナータカ州の主要言語は一応カンナダ語であるが、インド人同僚たちの母語を調査してみると各々違うし、話せる母語の違いによって、インド人同士それぞれ使用する言語が異なっている。

カンナダ語からはじまり、テルグ語、タミル語、マラーヤラム語あたりを南インド出身者はよく話しているが、ここからさらに、ヒンディー語、英語も人によっては流ちょうに話す。

バンガロールで暮らすインド人を見ていると、生まれた地域で話されている言語というよりは、両親の話す言語が母語の人が多いと感じる。(ヒンディー語が母語のバンガロール出身の人もいる)

ちなみにカンナダ語とテルグ語は似ていて、マラーヤラム語はそれらとは全然違うんだよとか言われるけど、ヒンディー語と英語とそれ以外、しか私の耳には仕分けされない。

南インドでも、おそらく学校で学習するのでヒンディー語を話すことができる人は多い。が、耳に入ってくることは極めて少ない。

こちらがヒンディー語で話しかければヒンディー語で返してくれる。

または、顔を見て、北東部出身のインド人と認識されヒンディー語で話しかけてくる人も多いが、基本的には英語。

教育水準が高ければ高いほど、英語を話す人が多いのは言わずもがなです。

私は日系企業に勤めているので、英語を話せれば問題はない。

 

ローカルになればなるほど、英語よりもヒンディー語を話せる人が多いので、UBERの配達員やドライバー、食堂のおばちゃんやら掃除のおばちゃんやらにはヒンディー語さらにはカンナダ語で返すと、リアクションは良い。

 

 

果たして、バンガロールでヒンディー語を学習することに意味はあるのか?

 

バンガロールに来てから、オンラインでヒンディー語を学習し続けているのだが、
日常生活で必要になる機会が上述の通り、まあほとんどない。

機会があっても、なんやかんや話さなくてもなんとかなってしまっているこの状況。

先日、マットレスを購入して配達日時を電話で調整する必要があったのですが、配達員がヒンディー語またはカンナダ語しか話せず、ヒンディー語初心者なりにその場を乗り切ろうと試みたが、まあ通じてなくて、少し落ち込んだ。

結局購入した店の、英語を話せる担当者に電話をして間に入ってもらったわけですが、目標もなくだらだらとヒンディー語を勉強していたので、ああこういうときに、せめて事なきを得るくらいに会話ができるようになりたいなあと、学習して1年以上経過してようやく目標ができたのであった。

正直、今モチベーションは全くない状態なので、もう授業料もったいない+趣味的な感じでやっていたのですが、まあこの先もしばらくインドにいることだしちゃんとやらないとな・・・・という、今回のブログは多分決意表明です。(意思だいぶ弱め)

ちなみに、カンナダ語もバンガロールに来た当初は張り切って学習しようとしましたが、そっこー挫折しました。

かなり主観ですが、ヒンディー語とカンナダ語は共通点全くなしなのです。カンナダ文字はおしりみたいでかわいい、くらいしか言えることがないくらいのレベルです。(カンナダ文字でググってみてね)

ウィキペディアではヒンディー語とカンナダ語は一応言語類型的には同類らしく、日本語もそこに入るらしいが、共通点は人間が考えだした言語だね、としか素人目にはわからん。

 

言語の学習・上達は、やはり追い込まれないと上達しないよねえという情けない話でした。

【映画】Bullet Train(ネタバレなし)

今回は映画の感想です。ネタバレなしです。

 

日曜日の夕方、知人と別れたあとぽっかりと時間が空いてしまい、このまま家に帰るのもなんか物足りないなあと思い、映画を見に行きました。

時々バンガロールで公開中の映画をチェックはしていますが、(*1)今日は思いつきで「Bullet Train」のYoutube予告を道端でチェックして即決、最寄りの映画館で鑑賞しました。(日本では9月1日から公開のようです。)

www.youtube.com

 

主演・ブラピ(ブラッド・ピット)、舞台・日本、東京から京都へ移動する新幹線の中、という設定。

最近、日本が舞台で、日本人以外がメインキャストかつ主要言語も英語っていう作品をたまたまよく見ていて(*2)、どれも結構おもしろかったので今回も割といけるんちゃうかなという期待が勝手にありました。

主人公のブラピが殺し屋なのですが、新幹線の中でいろんな殺し屋に殺されそうになったり殺したり、わちゃわちゃするというのがざっくりとした内容です。

 

結論、めっちゃおもしろかった。

 

以下ネタバレなし箇条書きの感想です。

・タラちゃん(クエンティン・タランティーノ)好き、もっと言えばキルビル好きにはたまらんです。

・日本語の使い方がかっこよかったです。まぁ全然舞台が日本なのに日本っぽくないんですけど。

・ブレードランナーっぽい、台湾とかタイとかのアジア要素をミックスさせた世界観で、多分照明とか色彩感覚が日本人から見える日本とは違って、作り手の見えている「日本」ってなっていてそれもまた面白い。

・設定・ストーリーについてはつっこみどころがありまくりで、後半は結構爆笑でした。まわりのインド人たちもゲラゲラ笑っていて楽しかったです。

・悪役が若干マッドマックス入っててウケました。

・ブラピってこんなにコメディな表情するんだね!きゅん!でした。

 

ストレス発散にはもってこいの作品です。

ブラピって今まであんまりハマったことなかったのですが、もう60になるのにこんなにファニーでキュートな役ができるなんて、まじ最高じゃんでした。ああでもMr&Mrsスミスっぽいかなぁ、役柄的には。あれも殺し屋ですしね。ワンハリ(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド)まだ見れてないから見なきゃだなあ。


なんにせよ、おすすめです。

 

(*1)「Book My Show」というアプリで、インドで公開中の映画やライブなどの情報をチェックできます。もちろんオンラインでチケット購入もできるのでめちゃくちゃ便利。公開している映画館の情報と上映スケジュールも見られます。

日本だとそれぞれの映画館がそれぞれで情報公開してるから、映画館によって上映時期が違ったり、見たい映画がどの映画館でやってるのかを、各映画館のサイトへ行ってチェックしないといけなくて、情報として一元化できてなくて地味にストレスでした。
(そういうアプリって知らないだけで存在してるのかなあ)

このアイコン。

(*2)すべてNETFLIXです。かつ別に新しくもなんともないです。「EARTHQUAKE BIRD」「KATE」「47RONIN」

特に「KATE」がおすすめです!これはめちゃくちゃキルビルです。(キルビルどんだけ好き?)

www.youtube.com

メトロでインドを感じた話

日本の気温を聞くたびに遠い国のように感じてしまうこの頃、バンガロールは雨季に入っています。


バンガロールの雨季は渋滞が非常にひどい。
元々道路状況が良いとは思っていませんでしたが、スコールが降れば道路がそこらじゅうで冠水するし、交通量がコロナ前と同じ程度に戻ってきたこともあり、どこもかしこも渋滞祭り。

バンガロールの交通事情については言いたいことが山ほどありますが、今日は道路のことではなくメトロについて書きたいと思います。
(私がバンガロール市長になったら考えている都市区画計画をいつかここで披露します)

基本的に仕事柄外出が多く、バンガロール市内を車で移動するため、メトロの存在は知っていましたが、最寄り駅と自宅が全然近くなかったり、リキシャがあれば事足りていたので、なんやかんやで乗らずに過ごしていました。

そんなある日の平日の夕方、出先からオフィスへの戻りしなに、メトロが走る鉄橋のちょうど下道を車で走っているときでした。

ドライバーにふと、メトロ乗ったことないんだよねー乗ってみたいんだーと話すと、今からその駅から乗れば?という軽いノリで提案され、お、おお、ということで、車から降ろされた。
全然知らない駅からいきなりスタート。乗り換えなしでオフィスの最寄駅着くから、と言われて、じゃあまた後でと別れる。

メトロ自体はなんの変哲もありません。チェンナイや台湾、タイなんかとだいたい同じような造りです。またバンガロールは駅も路線も少ないので、間違って別の方角に乗ったところでたかがしれています。というか間違えようがない気がする。

入念なボディチェックをして入場。
さあチケットを買うか、と周りを見渡しても券売機が見当たらない。
改札口の駅員に話しかける。

私「○○まで」
駅員「38ルピーだ」
私「500しかない」
駅員「釣りがない」

はい。インドはおつりがありません。もう存在しないといってもいいと思う。
駅って公共交通機関ですけど、そんなことと釣りのあるなしは全く関係なく、ないものはない。

おつりはどこへ行っても基本的にないので、日常で細かいお金を使うときは、私はすべて電子決済で済ませています。リヤカー?の野菜売りもQRコードを持っているレベル。
手持ちでじゃらじゃらさせる必要が一切ないため、こういう場面に出くわすことも最近では割とめずらしい。

とはいえ、もうメトロ乗る気満々だし、駅員は釣りないアピールでレジの中身見せてくるしで、そうこうしていたら5、6人が列を作って並んでいる。あー釣りができるまで待つしかないかなー、と思っていたら、皆がんがんスイカっぽいカードのチャージをしている。

お、スイカ(ではない)あるやん、そんなら500ルピー分チャージしたらええやん、と、駅員に言ってもその要望は受け入れられない。なぜ?(多分単純にきちんと伝わっていないだけ)

そんないざこざを窓口でしていると、並んでる人たちも、なんで釣りないんだよとか、
だからレジの中見ろよほら、と言って駅員とわちゃわちゃしている。

すると、駅員が並んでる一人を指さし、あの人に両替してもらえ。と言い出す。

え?と思ったら後ろに並んでいたおっさんがおもむろに大量の札束を出して、100ルピー札と200ルピー札を両替してくれた。


ありがとう、と礼を言って並び直すと、列をみんなが譲ってくれた。

多分、昔だったらちょっと泣いていたと思う。(特に旅行中の満身創痍状態)

 

そのようにして、メトロに乗ったわけですが、この一連のくだりがこれぞインド的不寛容さ(釣りのない窓口)+インド的親切さ(両替商のおっちゃん)のコンボって感じで、とても良かったです。私はインドのこういうところがとても好きです。

両替商のおっちゃんのような人と出会い、それを楽しめるかどうかでインドへの愛着は変わってくると思います。要はインドに向いてるか向いていないかです。

そもそも駅の窓口なのに釣りがないのがおかしい、で終わってしまうと、インドの良さをなかなか感じることができない。そしてもっと言えば、釣りはきっと30年後もないままだと思う。

 

結局その日以来メトロには乗っていませんが、また折を見て利用しようと思ったのでした。ちなみにバンガロール空港と市内はまだ繋がっていませんのであしからず。

これがバンガロール版スイカや!アプリをダウンロードすればチャージもオンライン上でできるとのこと。進んでいる



グリーンラインとパープルラインの2路線。十文字にのびている。





インドで予防接種を打ちまくった話(後半)

 

インドでは予防接種をどのように打ちまくるのか?
インドの病院システムは日本と色々異なりますが、私はこれをセルフ・スタンプラリー方式と命名している。

今回の予防接種の予約から接種完了までの流れを記載していきたい思います。

1.電話・Whatsappで病院に予防接種についての問合せ、予約をする。
日系の病院だったので問合せは日本語で行いました。(金額、在庫の有無、接種までの流れ)
  
2.予約当日、病院へ行く。診察

予約していた午後4時10分前くらいにドクターのいる診察室前に到着。
待合イスが10脚ほどありましたが全埋まりでした。
めっちゃ人いるやん、まあでも予約してるからいいか。と思い周辺で待ってみる。
まずここで、誰が待っているのか、次誰が入ればいいのかわからない。
日本だったら看護師が診察室から出てきて、お次は○○さ~んみたいな感じで呼ばれますが、ここでは診察室の患者が出てきたら、誰にも呼ばれてないのに人が己の意思で次々と入っていく。

ふむ。そういうスタイルか。

しばらく様子を診ていると、ドアの眼前で待っていれば次は自分だアピールで入れそうな感じ。

まんまと入室しました。

ドクターとの会話(脚色あり)
「ハロードクター。午後4時にアポ取った○○です。予防接種打ちたいんだけど。4つ。」

「今日一気に4つも打つとかまじ?4つも打ったら熱出ちゃうかもだよー、2つとかにしとけば?今日2つ打って来週また2つ打つとかさ。」

「えー(ドクターがそういうなら)まぁそれでもいいけど別に大丈夫だと思う、日本でも1日で4つ打ったけど平気だったし」

「じゃあまあいいか(処方箋書く)ナースが次のところ連れて行ってくれるよ」

 

ナース来る。「支払いをしてください」

 

3.支払い
はじめての診察だったのでタッチパネルで個人情報を登録、受付で支払い。5分くらい。(こういうところは本当に進んでいるのです)

 

「次は1階の薬局で注射を買ってね」

  
4.注射を薬局で購入する

2階の受付で支払いを済ませた後、処方箋を持ち1階の薬局へ。
ここでも、薬剤師らしき人に
「今日1日で4つ打つの?まじ?」って聞かれる。まじだよ。

15分くらい待ち、お金を払って注射などが入った袋をゲット。

 

「次は2階の26番の部屋へ行ってね」


5.注射をナースに打ってもらう

ナースに注射を打ってくれと頼む。

はいそうです、もうおわかりだろうけど、ここでも「今日4つ打つの?まじ?」と聞かれて、まじだよと言っても納得してくれないので、ドクターに聞きにいってきてくれと頼む。

ナース、ドクターに聞きに行く。

納得して帰ってきたけど「1日に4つ打つなんてウケる」(そんなことは言ってない)

で、袋に入ったたくさんの注射器と液体をバラバラと出して一本ずつ準備をしてくれる。

ここでA型肝炎ワクチンの液体が2本入っているのでなんでやとナースが戸惑う。

事前の問合せの時に、A型肝炎ワクチンは小児用しか置いてなく、大人が接種する場合は2倍量を打ちますとの説明を知っていたため、それを私がナースに説明する。納得してくれないので、ドクターに聞きに行ってきてくれと頼む。

ナース、ドクターに聞きに行く。(デジャブ)

 

まあそんなこんなで4つ無事に打ちました。

腕が多少痛かったけど副反応も特になく終わりました。


インド留学時代、友人が入院した際に病院に寝泊りをして付き添っていましたが、(美しい友情ではなく、そのとき家がなかった)その病院も同じようなシステムでしたので、処方された薬を友達の代わりに薬局へ毎日買いに行くということを思い出しました。さすがに寝たきりになればナースが買ってきてくれたりするのだろうけど、普通にめんどくさい。
日本だったら診察・注射が全部その場で移動せず行えるので楽ですよねえ。

 

ちなみに、狂犬病は3回接種が必要なので次回の予約を受付でしました。病院のアプリをダウンロードすると次の予約日がアップデートされますし、携帯にも予約をコンファームしたよとメッセージが来ます。


以上、インドで予防接種を打ちまくった話、完です。